
外国で永住権を取得する。

しばしば「永住している人は」と
か「市民権を持っている人に」などと言われることがありますが、これら永住権や市民権を正しく理解している人は実はあまり多くないのです。
例えば、「永住権」を持っ
ている人でも、永住ビザの更新が切れている人もいます。市民権を持っているのに、その国を出て、他の国に暮らしていない人もいます。つまり、永住権や市民権などの「権利」と、入国の際に必要と
なる「ビザ」は異なるものなのです。
例えば、市民権を持
つ人
は、自分の国に入るのにビザは必要がありません。ビザとは「他の国に」入国する際に必要となる許可だからです。誰しも自国に帰るときは、パスポートを提示
し、パスポートがいわばビザの代わりをします。
「市民権」はその国
にずっ
と滞在してよいという「権利」です。市民権を持っている人のことを、通常「国籍保持者」と言
います。日本の国籍保持者は、日本の市民権を持っていることであり、日本に永住する権利を所有しているという意味です。
「永住権」という権利は、
「その国にずっと滞在してよいという権利」です。ただし、市民権とは若干違い
ます(著作「雨の日の傘の借り方」参照)。
永住権も権利でありますから、規
定に違反しない限り、あるいは自ら放棄しない限り、一度取得すれば一生権利を行使できます。たとえばアメリカの永住権(グリーンカード)を取得した人は、
その「権利」を永久に保持できます。
しかし、永住権保持者は、
市民権保持者(国籍保持者)とは違い、その国の国籍保持者ではないため、永住している国に出入国する際にはやはりビザが必要になります。そのビザを俗に
「永住ビザ」と呼んでいます。正確には「永住者用複数回出国ビザ(Multiple
Return Visa)」などと呼ばれます。
永住ビザもビザのひ
とつで
すから、期限が来れば更新しなければなりません。ただし、更新しなくても永住権の権利自体は
失われませんから、あなたには権利は残ります。その国で暮らし続けること自体に問題はありま
せん。
これは、国籍保持者がパスポートを持たなくてもその国で生活できるこ
とと似ています。パスポートがなくても、日常生活には支障はありませんが、海外旅行するときにはパスポートが必要となるのと同じです。
永住権を取得
する最大のメリットのひとつ
は、その国で生活する上でビザについて思いわずらう必要がなくなることです。
学生ビザや長期滞在者ビザが、ときに法令の改正の影響を大きく受けることに比較すれば、永
住権・市民権と
いう権利は既得権ですから、受ける影響はその国の一般国民と同じになります。よって、なんらかの不利益となるようなことがあれば、あなたも1国民としてそ
の国で立ち上がることでしょう。
な
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